初心者のための海外FXの始め方 特徴・国内FXとの違いを解説

お役立ちガイド

海外FX取引を始めようと考えている際に、そのメリットや国内FXとの違いなどを知りたい人は多いのではないでしょうか。それに、海外FXは業者の数が多く、どの海外FX業者を選べば良いか迷う方もいます。

「海外FXって国内FXと何が違うの?」
「日本語しかできないけど、英語ができないとダメなの?」

「本当に安全にトレードってできるの?」

海外FX業者は、世界中にたくさん業者があるため、どのFX業者を選べは安心・安全に取引できるのか不安にもなります。海外FXと国内FXでは、利用できるレバレッジや利益に適用される税率など、それぞれ特徴があります。

この記事では、初めて海外FXを使う方に向けて、メリット、デメリット、おすすめのFX業者や始め方、注意点などを詳しく紹介いたします。

海外FXの特徴
・ハイレバレッジの取引で少額の資金で大きな利益を狙える
・口座開設ボーナスなど豪華なボーナスがもらえる
・公正な取引ができる
・約定力が高い
・通貨ペアの種類が多い
・世界の標準ツールMT4やMT5が利用できる
・ゼロカットシステムで入金以上の損失が出ない
・税金が高い
・出金トラブルが発生する可能性がある

「海外FX」は海外の業者を利用してFX取引をすること

FXをするには、取引サービスを提供しているFX業者を選び、口座を作る必要があります。
FX業者には、「国内FX」と「海外FX」があります。日本の業者を使う場合を「国内FX」と言い、外国の業者を使った取引を「海外FX」と言います。

  • 日本の業者を使う取引:国内FX
  • 海外の業者を使う取引:海外FX

国内でも海外でもFXの仕組み自体は変わりません。
ですが、国内FX業者と海外FX業者が提供するサービスは大きく違います。
海外FXは、日本の金融庁の規制を直接的に受けていないで、サービスの自由度は高いです。
ただ、国内FXにはないデメリットや注意点も存在します。そのためどちらを選ぶかは、非常に重要なポイントです。

海外FXと国内FXの違い

海外FXと国内FXには、それぞれ独自の特徴があります。
基本的な項目を比較してみましょう。

項目 海外FX 国内FX
取引方法 NDD方式 DD方式
取引ツール MT4・MT5 自社ツールなど独自ツール
取引通貨 数十種類〜数百種類 数十種類
最大レバレッジ 500倍〜レバレッジ無制限 25倍
ゼロカットシステム あり なし
追証 なし あり
ボーナス ・口座開設
・入金
・取引
なし
スプレッド 広め 狭め
約定力 強い傾向
無料(公認が多い)
弱い傾向
自動売買 MT4に実装 有料(公認が少ない)
スキャルピング 制限ありの業者がある 制限ありの業者がある
ソーシャルトレード
(コピートレード)
多い 少ない
ロスカット水準 20%前後 50%前後
信頼性 国外で金融ライセンス取得で
信頼性は高い
国内金融庁管轄のため信頼性は高い
税金 総合課税(累進課税)
税率5〜45%
申告分離課税
税率20.315%
最小取引単位 1,000通貨 1通貨〜10,000通貨
最低入金額 100円〜業者ごとに設定 100円〜業者ごとに設定
入金方法 ・クレジットカード
・国内送金
・海外送金
・クイック入金
・国内送金
入金スピード 即時〜翌営業日 即時〜翌営業日
入金手数料 無料が多い 無料が多い
出金方法 入金方法と同一経路 銀行出金
出金スピード 当日〜約5営業日 当日〜翌営業日
出金手数料 無料が多い 無料が多い
顧客資産の管理方法 業者ごとに設定 完全信託保全
サポート 日本語の対応業者も多い 完全日本語対応

海外FXと国内FXの特徴の大きな違いは、レバレッジの高さやゼロカットの有無です。
他にも、追証の有無や利益にかかる所得税の計算方法が異なります。

「海外FX」のメリット

海外FXには、国内FXにはない様々なメリットがあります。

海外FXのメリット
・ハイレバレッジの取引で少額の資金で大きな利益を狙える
・ゼロカットシステムで入金以上の損失が出ない
・口座開設ボーナスなど豪華なボーナスがもらえる
・公正な取引ができる
・約定力が高い
・通貨ペアの種類が多い
・世界の標準ツールMT4やMT5が利用できる

ハイレバレッジの取引が可能、少額の資金で大きな利益を狙える

海外のFX業者で取引を行う最大のメリットといえるのが、レバレッジの高さです。
レバレッジとは、「てこの原理」や「てこの作用」といった意味です。この数字が大きいほど、資金を増やした取引ができます。

同じ1万円の資金でも、最大レバレッジが3,000倍の海外FX業者を使えば、3,000万円の規模で取引ができます。しかし、国内FXでは最大レバレッジが25倍なので、最大でも25万円にしかなりません。

例えば、資金が1万円の場合
国内FX(最大レバレッジ25倍)      →   25万円分の取引が可能
海外FX(最大レバレッジ3,000倍) →   3000万円分の取引が可能

ハイレバレッジでトレードできるということは、より効率的に資金を運用できるということです。多くの海外FX業者では、数百倍〜数千倍というハイレバレッジで取引ができます
平均でも最大レバレッジが400〜500倍で、業者によってはレバレッジ無制限で取引ができます。

ポイント
外国に本社がある、海外FX業者は、日本の金融庁に登録していません。
日本の金融庁に登録すると、強制的に最大25倍のレバレッジで運営することになります。
日本の金融庁の規制を受けずに済むため、ハイレバレッジによるトレードが可能なのです。
2011年に金融庁によって国内業者へのレバレッジ規制が強化されてから、規制のない海外業者に注目が集まっています。

「ハイレバレッジ」は利益が何倍にもなると同時に、損失のリスクも何倍にもなるため、注意が必要です。

ゼロカットシステムで入金額以上を損することはない

多くの海外FX業者では「ゼロカットシステム(追証なし)」というトレーダーを守るサービスがあります。ロスカットが間に合わず口座残高がマイナスになってしまった場合に、その損失分を業者が負担して口座残高をゼロにリセットしてくれます。

ポイント
FXには、口座資金が少なくなった時に強制決済させる「ロスカット」という機能があります。「ロスカット」とは、相場の変動で口座資金が少なくなった時に強制決済させる事です。こうした措置が取られることで、証拠金以上に損失が膨らんで負債になってしまうリスクが回避されます。

相場変動があまりにも急激な場合、ロスカットが適用されても間に合わず、口座残高がマイナスになってしまう危険があります。ゼロカットは、マイナスが出ても、その分の負債をFX業者が支払ってくれるシステムなので、入金額以上にお金を損する事はなく、追証が課せられる事もありません。ハイレバレッジで資金を大きくすると少しの相場変動にもリスクが伴いますが、ゼロカットがあれば金銭的な損失を減らせます。

国内FXでは、マイナス分はトレーダー側の負債(借金)となり、絶対に支払わなければなりません。これを追証(おいしょう)と言い、借金をしてしまう原因になります。
追証とは、追加証拠金のことです。純資産額が自己の建玉を維持するのに必要な金額を下回った場合、追加して差し入れなければならない証拠金(担保)のことです。

口座開設ボーナスなど豪華なボーナスがある

海外FX業者には、国内FXに比べて遥かに豪華なボーナスがあります。
ボーナスは業者によって違いますが、「口座開設ボーナス」「入金ボーナス」「取引ボーナス」「キャッシュバック」など様々な種類があります。

中でも、「口座開設ボーナス」は、FXを始める人にとっては嬉しいボーナスです。1〜2万円など、多額のボーナスを用意している業者もあります。
「入金ボーナス」は、口座に入金すると、それに比例した金額が受け取れます。

例えば・・・
「入金ボーナス100%」で1万円を入金すると、同額の1万円が受け取れます。
つまり、合計の2万円を資金にして取引できます。5万円を入金すると、5万円分のボーナスがもらえるので、合計10万円の証拠金になります。ボーナスがある分、有利なトレードができます。

このように、口座開設ボーナスや入金ボーナスを受け取れることで、小さな資金で大きな取引が可能になります。

公正な取引ができる

海外FXの多くは「NDD方式」という方法を採用しています。
この方法は透明性が高く、トレーダーから受けた注文をそのまま市場に流すため、業者の損得で取引が影響される心配がありません。

それに対し、国内FXでは「DD方式」という方式でトレーダーの取引に業者が介入できます。トレーダーの注文を受けた業者は実際の市場に注文を出さず、業者の中で処理してしまいます。

「NDD方式」を採用している海外FXは、公正な取引環境です。
業者が儲かりやすいのは、DD方式を採用している国内FXの方です。

約定力が高い

「約定力」とは、注文を成立させる力のことです。
注文を出しても、約定力が低ければ狙い通りに取引を成立させることができません。
希望した通りに注文が通らず、注文できた頃にはレートが変わっていることもあります。
大きな金額で取引している場合は、わずかな違いが大きな利益・損失の差を生みます
そのため、約定力の高さは非常に重要な要素です。

約定力は、決済までにかかった時間や、注文の何%が実際に決済されたかで表現されます。
FX業者のホームページで公表されています。

海外FX業者と国内FX業者を比べた時、海外FX業者の方が約定力は高いです。
これは、取引の方式の違いによるものです。

国内FX業者の場合

「DD方式」というトレーダーとインターバンク市場の間にブローカーを介して取引を行う方式をとっています。この方式では、業者側の損失が見込まれる場合は「約定拒否」も可能です。そのため、注文が約定する確率が下がる方向に向かいます。トレーダーとブローカーが利益相反の関係です。業者側が意図的な約定拒否を起こしやすく、トレーダー側が不利になってしまいます。

海外FX業者の場合

「NDD方式」というトレーダーとインターバンクを直結させる、業者が取引に介入できない方式なので、「約定拒否」ができません。海外FXは国内FXより約定力が高くなります。

取り扱っている通貨ペアや商品の種類が多い

海外FX業者の多くは、50種類以上の通貨ペアを取り扱っています。
米ドル以外の通貨ペアも豊富で、英ポンドやユーロなどの銘柄で取引したい人にはおすすめです。

国内業者にはない通貨ペアもあるので、トレードの幅が大きく広がります。
国内FX業者では、銘柄は円が中心で、取り扱っている通貨ペアは約20~30種類です。

海外FX業者によっては、通貨だけでなく株式指数や金、銀、石油などの取引銘柄が豊富です。国内FX業者の多くは、FX以外の銘柄がないため、それらの取引をしたい人は海外FX業者の方がいいでしょう。

世界の標準ツール「MT4」や「MT5」を利用できる

「MT4」や「MT5」は、海外FX業者が採用しているため取引プラットフォームです。
多くの国や業者で使われている、世界の標準ツールです。
「MT」は「MetaTrader」の略で、「4」「5」はそのバージョンです。

カスタマイズができ、様々なインジケーターが使えます。
「インジケーター」とは、チャート上やチャート下部に表示するサポートツールです。
そのチャートが示す意味を分かりやすくする効果があります。チャートをより正確に把握するために便利はツールです。

多くの自動売買ツール(EA)も提供されていて、さらに他のトレーダーの取引をコピーできる「ミラートレード機能」もあるので、初心者から上級者まで満足できる取引プラットフォームです。

国内FX業者の場合、自社で開発した取引プラットフォームが提供されます。国内での導入はあまり進んでいません。多くの海外FX業者がMT4・MT5を採用しているため、複数の業者の口座を登録していても、同じ画面で口座を切り替えながら取引ができます。

「海外FX」のデメリット

海外FXを利用するデメリットを紹介します。

税金が高い

海外FXを利用するデメリットの1つが、稼いだ額が大きいほど所得税が高くなる点です。
海外FXで得た利益は総合課税の対象となり、所得税の計算は累進課税が適用されます。累進課税とは、課税所得が多いほど税率が上がり、所得税が高くなる仕組みです。
税率は課税所得に応じて、5%〜45%の7段階に定められています。

課税される所得金額 税率 控除額
1,000円 〜1,949,000円まで 5% 0円
1,950,000円〜3,299,000円まで 10% 97,500円
3,300,000円〜6,949,000円まで 20% 427,500円
6,950,000円〜8,999,000円まで 23% 636,000円
9,000,000円〜17,999,000円まで 33% 1,536,000円
18,000,000円〜39,999,000円まで 40% 2,796,000円
40,000,000円 以上 45% 4,796,000円

一方、国内FXの所得税の計算は申告分離課税が適用されます。どれだけ多く稼いでも税率は変わらず、所得税と住民税、復興所得税を併せて一律20.315%です。

とはいえ、課税所得が475万円未満であれば、国内FXより海外FXの税金のほうが安くなります。つまり、稼ぐ額によってメリットにもデメリットにもなるのです。

また、海外FXでも経費を計上することで節税が可能です。パソコン購入代やセミナー代、通信費など海外FXにかかわる費用が発生したら、忘れずに課税所得から経費を控除しましょう。

取引の規制や出金に関するトラブルもある

海外FXでは、取引を一方的に止められる場合や、出金拒否などのトラブルも発生しうるので注意しましょう。

海外FX業者の多くは日本の金融庁の管轄外です。そのため、トラブルが発生した場合、外国語でやり取りする必要があるなど対応が難しくなります。海外FXを利用する際は事前に口コミなどを調べ、きちんとした対応を取っている業者か確認しましょう。

初心者におすすめの海外FX業者

海外FXを初めて利用する方におすすめの海外FX業者を紹介します。

XM Trading

         XM 公式サイト                  XM 解説ページ          

XM Trading(エックスエム)は、日本人トレーダーが1番多く使っている海外FX業者です。
実績も人気もあり、口座数は300万を超えています。海外FXが初めての方に最もおすすめできる会社です。

XMはレバレッジ、約定力ともに業界トップレベルです。スプレッドが他社に比べると若干広めですが、ボーナスもあるので注目を集めています。日本語サポートが充実しているため安心して利用できます。

XM Tradingの特徴
・日本人トレーダーが1番多く利用していて信頼性が高い
・最大レバレッジ1,000倍、口座開設ボーナス3,000円と少額から大きな利益が狙える
・最低入金額が500円、最小取引単位が100通貨~なので低リスクで始められる
・入出金の手数料が無料
・日本語サポートあり

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海外FXのよくある質問

日本で海外FXを利用するのは違法ですか?

日本居住者が、金融庁の登録を受けていない海外FXを利用するのは違法ではありません。
海外FX業者が金融庁の登録を受けずに、日本居住者向けにFX取引などの金融サービス業を提供することが違法です。

ユーザーが海外FX口座を開設することや取引することに対し、ユーザーに罰則や制限は定められていません。ただし、海外FXで得た利益に対する税金も日本での納税義務があります。納税しない場合は、脱税となるので気をつけましょう。

金融庁に登録されていない海外FXは危険ですか?

金融庁に登録されていないことを理由に、すべての海外FXが危険とは限りません。
海外FX業者にとって、金融庁に登録するメリットがないため登録していないのです。

海外FX業者の多くがゼロカットシステムを導入しているなど、借金リスクは国内FXより低いといえます。ただし、出金拒否など海外FX業者とトラブルが発生する可能性もあります。

もし、海外FXを利用する際は、金融ライセンスを取得し、SNSなどでも評判の良いFX業者を利用するのをおすすめします。

英語ができなくても海外FXを利用できますか?

英語ができない人でも、海外FXを利用することが可能です。
海外FX業者の多くが日本語に対応したサイトを提供しており、英語を利用せずに取引がおこなえます。

日本語サポートに力を入れているFX業者も多いため、日本語で問い合わせることも可能です。
英語が苦手な人は日本語サポートが充実した海外FX業者を利用しましょう。

初心者のための海外FXの始め方まとめ

海外FXの多くは少額の資金で大きな利益を狙えるハイレバレッジや、借金リスクがないゼロカットシステムを導入しています。つまり少ない資金で取引したい人は、ハイレバレッジが使える海外FXがおすすめと言えます。

ただし、取引の規制や出金トラブルがまったく起こらないとは言えないためFX業者選びには注意が必要です。トラブルを避けるためにも、海外FXを利用する場合は金融ライセンスを取得し、信託保全や分別管理を行っている業者を選ぶのがおすすめです。

メリット、デメリットをよく比較して海外FXを利用するか検討してみてください。

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