プロップファームとは?報酬の仕組み・おすすめ業者を解説

プロップファーム

「プロップファーム」とは、自社の資金を使ってディーリングを専門に行う金融会社です。
プロップファームでは、個人トレーダーが会社の資金を使ってトレードができ、トレードで利益を得ることができれば、その一部を報酬として受け取れます。

会社の資金を使ってトレードができるので、個人トレーダーが資金面でリスクを負わなくても良かったり、個人では運用できないような多額の資金を運用できたりするというメリットがあります。

この記事では、プロップファームの仕組みやおすすめの業者について詳しく解説します。

プロップファームの特徴
会社の資金を使ってトレードが可能
・成果報酬を受け取れる
・損失は会社側が負担してくれる
・成果が出なければ無報酬
・決めれらたルールを守ってトレードしないといけない

プロップファームとは

プロップファームとは、自社の資金を使ってディーリングを専門に行う金融会社です。
プロップファームで運用を行うトレーダーは「プロップトレーダー」と呼ばれます。

プロップトレーダーは、自己資金ではなく会社の資金を使ってディーリングを行い、利益の一部を報酬額として受け取ります。また取引で発生する損失はプロップファーム側が負担します。

プロップファームで報酬を得る仕組み

プロップファームでは運用資金を会社が用意して、実際のトレードはプロップトレーダーが行います。そして多くのプロップトレーダーは、トレードの利益額に応じた報酬を受け取れる完全歩合制で契約しています。

例えば、報酬額が30%のプロップファームで300万円の利益を得た場合、90万円(300万円 ×30%)の報酬を受け取ることができます。一方、運用で損失を出した場合、プロップトレーダーに補填を求められることはないので、安心してトレードが可能です。

プロップファームが注目されている理由

プロップファームは、もともと欧米を中心に注目されていたビジネスモデルです。
最近では、日本でもプロップファームのサービスを提供する業者が増えています。

プロップファームが注目されるようになったきっかけは、2008年に発生したリーマンショックです。リーマンショック後、銀行や証券会社は、運用コストの引き下げやリスク回避のためにディーリングリスク部門の縮小やトレーダーの解雇を実施しました。

そこで、元銀行のディーラーやトレーダーがヘッドハンティングされて、組織されていったのがプロップファームです。プロップファームでは、自社の資金でトレードを行うため、ヘッジファンドが抱える運用コストの高さや顧客の資金引き上げで運営ができなくなるリスクを避けやすいのです。

プロップファームでトレードするメリット

プロップファームでトレードするメリット
・会社の資金を使ってトレードが可能
・成果報酬を受け取れる
・損失は会社側が負担してくれる

会社の資金を使ってトレードが可能

プロップファームでは、トレード資金を会社側が用意してくれるので、トレーダー自身は少ない費用で取引を始められます。また会社が資金を用意してくれる分、大金の運用が可能です。

たとえ金融機関に勤めていた経験や知識があったとしても、大きな資金を用意してトレードを始めるのが難しい人もいるでしょう。プロップファームなら参加費を支払えば多くの証拠金でトレードを始められて、経験や知識を存分に活かせます。

また証拠金が多いがゆえにハイレバレッジを活用しなくても大きな報酬を狙えるので、レバレッジによるリスクを低減することもできます。

成果報酬を受け取れる

プロップファームでは、個人で始めるよりも多くの資金を運用できることも珍しくなく、運用益の一部を成果報酬として受け取れます。中には毎月安定的に良い成績を残していけば、100万ドル以上の資金の運用を任せられるプロップファームもあります。

プロップファームの報酬は基本的に歩合制なので、トレードスキルさえあれば、資金が少なくても多額の報酬を狙えるのです。

損失は会社側が負担してくれる

プロップファームのトレードで発生した損失は、全額会社が負担してくれます。
個人でのトレードのように大きな損失を被って手持ち資金を減らすリスクはないので、安心して取引ができます。

また多くのプロップファームでは会社側で資金管理のルールを決められており、大きな損失を被るリスクはさらに低くなります。

プロップファームでトレードするデメリット

プロップファームでトレードするデメリット
・成果が出なければ無報酬
・研修やデモトレードを経験しなければ運用を開始できない
・決めれらたルールを守ってトレードしないといけない

成果が出なければ無報酬

プロップファームで働くトレーダーは、基本的に成果報酬での契約となるので、一定の収益を出せなければ報酬がもらえません。

さらに、多くのプロップファームでは、1日や1ヵ月単位で最大損失率を設定しています。最大損失率を超えるような損失を被った場合、運用額を減らされたり最悪の場合は契約を打ち切られたりするリスクがあるのです。

プロップファームで長く取引を続けるためには、損失のコントロールも重要になります。

研修やデモトレードを経験しなければ運用を開始できない

プロップファームでは、必ずしも登録してからすぐに会社資金を運用させてもらえるとは限りません。

研修やデモ口座を使った取引で良い成績を残した人にしか、運用を任せないプロップファームもあるのです。なぜなら、プロップファームはトレーダーが被った損失を負担しなければならないので、トレード成績の良くない人に運用を任せるわけにはいかないためです。

トレード成績が悪ければ契約を解除されるリスクもあるため、トレードで成果を出せる人でないとプロップファームで稼ぐのは難しいでしょう。

決められたルールを守ってトレードをしないといけない

プロップファームから運用を任せられる場合でも、全て個人の判断でトレードすることはできません。多くのプロップファームでは、決められた手法や資金管理のルールを守りつつトレード成績を残す必要があります。

決められたルールに違反した場合、一時的に運用を禁止されたり、契約の打ち切りになったりすることもあります。

プロップファームを選ぶときのポイント

プロップファームを提供している業者はいくつかあり、条件やトレード環境などが異なります。
ここからは、プロップファームを選ぶ際のポイントを見ていきましょう。

・運営会社の信頼性
・どのくらい報酬が得られるか
・普段通りのトレードができる取引条件か

運営会社の信頼性

プロップファームを選ぶうえで重要なのが運営会社の信頼性です。
信頼性の低いプロップファームを選んでしまうと、トレードで良い成績を残しても利益を出金できない可能性があります。

プロップファームの信頼できるかどうかは「運営期間が長いか」「金融ライセンスを保有しているか」などをチェックしましょう。

また、プロップファームに関する情報は少ないですが、運営会社によってはSNSなどで実際に利用している人の口コミや評判が確認できます。

どのくらいの報酬が得られるか

プロップファームのトレードでどれくらいの報酬が得られるかも重要です。
成果報酬の割合が50%と80%の会社では、トレーダーの手元に残る報酬に大きな差が出てきます。

高い報酬を得られるかどうかも比較しましょう。

普段通りのトレードができる取引条件か

プロップファームによって、取扱銘柄や許可されているトレードスタイル、資金管理のルールが異なります。普段通りのトレードができる取引条件か確認しましょう。

・普段取引する銘柄が対象に含まれているか
・得意とするトレードスタイルが認められているか(ナンピン、両建て など)
・普段使用している取引プラットフォームに対応しているか

普段通りのトレードができる環境を提供してくれるプロップファームを選びましょう。

おすすめのプロップファーム3選

おすすめのプロップファームを紹介します。
プロップファームによって、トレードルールや報酬が異なります。

・Fintokei(フィントケイ)
・FTMO(エフティーエムオー)
・TradingCult(トレーディングカルト)

Fintokei(フィントケイ)

   Fintokei 公式サイト        Fintokei 解説ページ     

Fintokeiは、2011年に設立されたプロップファームであり、プロトレーダーを育成するプログラムを提供しています。またFintokeiは、海外FX業者のAXIORYとパートナーシップを締結しています。

Fintokeiでは、2つのプランが提供されています。

・チャレンジプラン
・速攻プロプラン

チャレンジプラン(ProTrader)は、資金提供額と利益分配率が大きくなる分、プロトレーダーとしてトレードを行えるようになるまで、2ステップの評価プロセスを踏む必要があります。

速攻プロプラン(SwiftTrader)は、評価プロセスはなくプランを購入後すぐにプロトレーダーとして取引を行うことができます。

口座タイプ チャレンジプラン
(ProTrader)
速攻プロプラン
(SwiftTrader)
評価プロセス あり(2ステップ) なし
最大レバレッジ 100倍 50倍
提供資金 200万円~5,000万円 20万円~500万円
利益分配率 80% 50%

チャレンジプラン(ProTrader)


チャレンジプラン(ProTrader)には、5種類のプランがあります。

・クリスタル
・パール
・ルビー
・サファイア
・エメラルド

プランによって、購入価格や初期資金が異なります。

チャレンジプラン クリスタル パール ルビー サファイア エメラルド
購入価格 2万1,800円 3万6,800円 6万9,800円 9万9,800円 23万9,800円
取引の初期資金 200万円 500万円 1,000万円 2,000万円 5,000万円
利益目標
(ステップ1)
8% 8% 8% 8% 8%
利益目標
(ステップ2)
5% 5% 5% 5% 5%
利益目標
(プロトレーダー)
取引日数条件 3日以上 3日以上 3日以上 3日以上 3日以上
チャレンジ期間 無期限※ 無期限※ 無期限※ 無期限※ 無期限※
総取引ロット数 制限なし 制限なし 制限なし 制限なし 制限なし
同時に保有できる最大ロット数 制限なし 制限なし 制限なし 制限なし 制限なし
1日の最大損失率 -5% -5% -5% -5% -5%
全体の損失率 -10% -10% -10% -10% -10%
利益分割
(プロトレーダー)
全利益のうち80% 全利益のうち80% 全利益のうち80% 全利益のうち80% 全利益のうち80%

プランを購入後、評価プロセスをクリアすると、プロトレーダーに認定されます。
プロトレーダーに認定されると200万円~5,000万円の資金で取引を始めることができます。

ステップ1 最低3日以上取引を行い、初期残高を基準に8%以上の利益を上げる
ステップ2 最低3日以上取引を行い、初期残高を基準に5%以上の利益を上げる

ただし、評価プロセスおよびプロトレーダー認定後において、1日の損失率5%未満、全取引の損失率10%の条件を超えると失格になります。

ステップ2をクリア後、本人確認書類を提出し認証が完了すると、プロトレーダー用の口座情報がメールにて送付され、プロトレーダーのコミュニティへ参加することが可能になります。

プロトレーダーに認定されると、プロ口座で取引して獲得した利益の80%を報酬として受け取れるようになります。プロトレーダー認定のお祝い金として、初回チャレンジ料と同額分を初回出金時に受け取ることができます。

速攻プラン(SwiftTrader)

速攻プロプラン(SwiftTrader)は、チャレンジプラン(ProTrader)とは異なり、評価プロセスはなく、購入後すぐに資金提供を受けることができます。

トレードを開始しプラス10%の利益目標を達成すると、最短で2週間後から利益の50%を受け取ることができ、その後も隔週での出金が可能です。

ただし、毎日取得されるサーバー時間0時時点の有効証拠金データの中で最も高い金額を元に、10%を下回ると失格となり口座は閉鎖となります。

速攻プラン ブロンズ シルバー ゴールド プラチナ ダイヤモンド
購入価格 1万5,800円 2万9,800円 5万8,800円 11万8,800円 29万8,800円
取引の初期資金 20万円 50万円 100万円 200万円 500万円
初回出金の利益目標 10% 10% 10% 10% 10%
最低取引日数 なし なし なし なし なし
最大取引日数 無期限※ 無期限※ 無期限※ 無期限※ 無期限※
1日の最大損失率 制限なし 制限なし 制限なし 制限なし 制限なし
全体の損失率 -10% -10% -10% -10% -10%
利益分割
(プロトレーダー)
50% 50% 50% 50% 50%

目標利益を達成できなかった場合

上記のチャレンジプラン、速攻プロプランにおいて損失率が許容範囲を越え失格となってしまった場合は、新たなプランを購入し挑戦することができます。

失格となると口座は閉鎖され、残高にある利益額を出金することができなくなりますのでご注意ください。また失格となった際に、次回のプラン購入時に割引が適用されるクーポンコードがメールで送付される場合があります。

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FTMO(エフティーエムオー)

    FTMO 公式サイト         FTMO 解説ページ     

FTMOは、2015年から運営されている海外のプロップファームです。
プロップファームとは、個人トレーダーに資金サポートを行い、そのトレード実績に応じて利益分配を行う会社です。

FTMOの料金プラン

FTMOには、5つの料金プランがあります。

・1万ドル
・25,000ドル
・50,000ドル
・10万ドル
・20万ドル

料金プランによって、購入価格が異なります。
どのプランを選んでも、取引期間や利益目標に違いはありません。

チャレンジプラン 1万ドル 25,000ドル 50,000ドル 10万ドル 20万ドル
初期資金 1万ドル 25,000ドル 50,000ドル 10万ドル 20万ドル
購入価格 169ドル
(約25,000円)
272ドル
(約40,000円)
376ドル
(約56,000円)
588ドル
(約88,000円)
1176ドル
(約176,400円)
取引期間 無期限 無期限 無期限 無期限 無期限
最小取引日数 4日間 4日間 4日間 4日間 4日間
利益目標
(ステップ1)
10%
(1,000ドル)
10%
(2,500ドル)
10%
(5,000ドル)
10%
(1万ドル)
10%
(2万ドル)
利益目標
(ステップ2)
5%
(500ドル)
5%
(1,250ドル)
5%
(2,500ドル)
5%
(5,000ドル)
5%
(1万ドル)
最大1日の損失 500ドル 1,250ドル 2,500ドル 5,000ドル 1万ドル
最大損失 1,000ドル 2,500ドル 5,000ドル 1万ドル 2万ドル
払い戻し可能な料金 155ユーロ 250ユーロ 345ユーロ 540ユーロ 1080ユーロ
利益の分割 最大90% 最大90% 最大90% 最大90% 最大90%

評価プロセス合格の条件

FTMOでは、プロトレーダーとなり利益を出金するには、評価プロセスをクリアする必要があります。評価プロセスには、ステップ1とステップ2の2段階あります。

ステップ1 初期残高を基準に10%以上の利益を上げる
ステップ2 初期残高を基準に5%以上の利益を上げる

評価プロセス失格のルール

FTMOでは、一定の損失率を超えてしまうと失格となります。

・1日の最大損失率が5%を超える(含み損も含む)
・全体の損失率が10%を超える(含み損も含む)

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TradingCult(トレーディングカルト)

TradingCult 公式サイト TradingCult 解説ページ 

TradingCult(トレーディングカルト)は、海外FX業者のTradersTrust(TTCM)により設立されたプロップトレーディングブランドです。

TradingCultは、2004年に設立され、日本でのサービス展開は2024年1月に開始されたため、日本での知名度はあまり高くありません。

TradingCult(トレーディングカルト)の口座プラン

TradingCult(トレーディングカルト)には、2つのチャレンジプランが提供されています。

・2ステップ評価チャレンジ
・評価なしチャレンジ

2ステップ評価チャレンジは、認定トレーダーとして取引できるようになるまで、2ステップの評価プロセスをクリアする必要があります。

  180万円プラン 650万円プラン 1,650万円プラン 4,000万円プラン
口座残高 180万円 650万円 1,650万円 4,000万円
購入額 14,900円 44,900円 70,900円 147,900円
利益目標(ステップ1) 8% 8% 8% 8%
利益目標(ステップ2) 5% 5% 5% 5%
最短取引期間 3日 3日 3日 3日
最大取引期間 無制限 無制限 無制限 無制限
1日の最大損失 -5% -5% -5% -5%
最大合計損失 -10% -10% -10% -10%
トレーダーの利益分配率 80% 80% 80% 80%
レバレッジ 30倍 30倍 30倍 30倍
ペイアウト頻度 14日ごと 14日ごと 14日ごと 14日ごと
最小出金額 100ドル 100ドル 100ドル 100ドル
スケールアップ 1,800万円
(95%)
6,500万円
(95%)
1億6,500万円
(95%)
4億円
(95%)

 評価なしチャレンジは、評価のプロセスはなくプランの購入後、すぐに資金提供を受けトレードを行うことができます。

  25万円プラン 60万円プラン
120万円プラン 240万円プラン
口座残高 25万円 60万円 120万円 240万円
購入額 14,800円 29,800円 58,800円 129,800円
最短取引期間 3日 3日 3日 3日
最大取引期間 無制限 無制限 無制限 無制限
1日の最大損失 -5% -5% -5% -5%
最大合計損失 -10% -10% -10% -10%
トレーダーの利益分配率 50% 50% 50% 50%
レバレッジ 20倍 20倍 20倍 20倍
ペイアウト頻度 14日ごと 14日ごと 14日ごと 14日ごと
最小出金額 100ドル 100ドル 100ドル 100ドル
スケールアップ 250万円
(90%)
600万円
(90%)
1,200万円
(90%)
2,400万円
(90%)

プランのクリア条件

評価プロセスは、2ステップでクリアの利益率が異なります。

ステップ1 最低3日以上取引を行い、初期残高を基準に8%以上の利益を上げる
ステップ2 最低3日以上取引を行い、初期残高を基準に5%以上の利益を上げる

ただし、評価プロセス期間中に、1日5%の最大損失または10%の最大合計損失を超えてしまった場合、チャレンジは失格になってしまいます。

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無料トライアルやトレード大会に参加しよう

プロップファームで一定の成績を残していけば運用できる資金額が増えていくため、多くの報酬を得られるようになります。

しかし、トレードに負けてしまうと報酬を得ることはできません。
個人のトレードとは異なり、ルールに乗っ取ったトレードをしないといけないため、取引しづらいと感じる方もいるでしょう。

そうならないためにも、まずは無料トライアルや無料で参加できるトレード大会から始めるのがおすすめです。

プロップファームの報酬や仕組みまとめ

プロップファームを利用すれば、資金不足で十分な成果を上げることができない個人トレーダーも、大きな資金を運用し利益の一部を報酬として受け取れる可能性があります。

おすすめはFintokei(フィントケイ)です。
今まで利用したことがないサービスなので不安という方は、まずは無料トライアルから開始してみてはいかがでしょうか。

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