海外FXで自動売買をするために必須なのがVPSです。
EAを利用して自動売買を有利に進めるにはVPSの利用は欠かせません。
現在では、様々な業者がVPSを提供しています。
各業者によって提供されるVPSの性能は異なり、どの業者にすれば良いのか迷う方も多いです。どのVPSサービスを選ぶかでトレードに大きく影響が出るため慎重に検討する必要があります。
この記事では、自動売買をするためにVPSが必須な理由、VPSを利用するメリットやデメリット、海外FXにおすすめのVPSについて解説します。自動売買を検討している人は、VPSサービスを選択する際の参考にしてください。
海外FXの自動売買に利用するVPSの仕組み
VPSとは「バーチャル・プライベート・サーバー(Virtual Private Server)」の略称で、日本語に訳すと「仮想専用サーバー」です。
VPSは、物理的に1台のサーバーの中に、仮想的に専用サーバーを複数構築して、その専用サーバーをそれぞれのユーザーごとに割り当てる仕組みです。
VPSはそれぞれの仮想サーバーが独立しているため、他のユーザーの利用によって障害などが発生したり動作が重くなってしまったりなどの影響を受けにくいのが特徴です。
VPSを利用するには
VPSを利用するには、自分で国内外のVPSを契約するか、海外FX業者が無料もしくは有料で提供しているVPSを利用する2つの方法があります。
・国内外のVPS業者と契約する
・海外FX業者の提供するVPSを利用する
国内外のVPS業者と契約する
1つ目は、VPS業者と直接契約する方法です。
自分で国内・海外のVPS業者と契約する場合、より約定スピードが速くなる、メモリ量が多いなど条件の良いものを選びましょう。
また、VPSには「通常のVPS」と「FX専用のVPS」があります。
スペックや料金に違いはありますが、どちらを利用しても自動売買は可能です。
海外FX業者の提供するVPSを利用する
2つ目は、海外FX業者が無料・有料で提供するVPSを使う方法です。
海外FX業者が提供するVPSは、FXのトレードに適して作られているので、安心して利用できます。
ただし、無料で利用するためには、10万円以上の口座残高が必要など条件があります。
海外FXで利用するなら海外のVPS業者がおすすめ
VPS業者には、国内と海外の会社があります。
海外FXで利用するなら、海外のVPS業者がおすすめです。
海外FX業者は海外にあるため、アメリカやイギリスに拠点があるサーバーの方が、通信距離が短くなります。その結果、通信速度が速くEAをスムーズに動かすことができます。
自動売買を快適に利用するためには通信速度が重要です。
日本よりも海外FX業者からの距離が近いアメリカやイギリスなどに拠点があるサーバーを選びましょう。
VPSを利用するメリット
自動売買をする際、VPSを利用することで様々なメリットがあります。
VPSのメリット |
・EAを24時間稼働し続けられる ・停電や災害によるリスクを避けられる ・スキャルピングの精度が上がる |
EAを24時間稼働し続けられる
VPSを使わない場合、24時間パソコンの電源とMT4・MT5を起動し続けなければなりません。
しかし、24時間パソコンの電源を入れっぱなしにして、MT4やMT5の起動をし続けると故障の原因になります。
VPSがあれば、パソコンの電源を切ってもEAは稼働し続けられます。
EAを使った自動売買にはVPSが必要不可欠です。
停電によるリスクを避けられる
自動売買で安定的に利益を出すには、常にEAを稼働をさせておく必要があります。
しかしパソコンだけでトレードしている場合、停電や災害など予期せぬ事態が起きると、電源が切断される可能性があります。
その点、VPSは有人監視による徹底したサーバー管理が行われているので、安心して24時間利用できます。
スキャルピングの精度が上がる
VPSを利用してEAを稼働すれば、約定スピードが格段に速くなります。
エントリー、決済を繰り返すスキャルピングトレーダーにとって、約定力は非常に重要です。
VPSを使うことで、スピーディーな約定環境で取引することができます。
VPSはEAを稼働させるために利用するものというイメージがありますが、裁量トレードでも十分に力を発揮します。
VPSを利用するデメリット
一方で、海外FXの自動売買でVPSを利用する際、デメリットもあります。
VPSのデメリット |
・月額料金が発生する ・VPSの初期設定に苦労する可能性がある |
月額料金が発生する
VPSを契約すると、2,000~7,000円前後の月額料金が発生します。
多くのEAを稼動させる場合は、上位のプランにしないとスムーズに稼働しない可能性がありますが、その分月額料金が高くなってしまいます。
VPSの初期設定が難しい
VPSを初めて利用する方は、初期設定が難しく感じます。
国内のVPS業者なら日本語サポートがあるので、設定に困った時に問い合わせができます。
海外のVPSの場合、日本語サポートがないため、英語が分からないと時間がかかってしまいます。グーグル翻訳などインターネットの翻訳機能を使えば、1人で設定することは可能です。
VPS選びのポイント
VPSを導入する前に、確認しておきたいポイントを紹介します。
・サーバーの場所
・メモリの容量
・SSDの容量
サーバーの場所
VPSのサーバーがどこに設置されているかがポイントです。
海外FX業者の取引サーバーとVPSサーバーの距離が物理的に離れていると、その分通信速度が遅くなります。利用を考えている海外FX業者が、どこにメインサーバーを設置しているかを確認しましょう。
メモリの容量
VPSのメモリは、多ければ多いほど良いです。
ただ、メモリが増えれば、月額利用料も比例して高額になるため、必要量のメモリプランを選択しましょう。
SSDの容量
VPSサーバーのディスク容量は、SSDタイプの容量で確認できます。
多くのレンタルサーバーは50GB〜のプラン設計となっています。低いスペックのVPSでも充分な容量があります。
海外FXのおすすめVPSサービス
海外FXで利用する際に、おすすめのVPSを3つ紹介します。
海外FXをするなら、海外にメインサーバーを持つVPSサーバーを利用しましょう。
ここでは、安価で利用できる海外のVPSサービスを3つ紹介します。
・Beeks
・VULTR
・ABLENET
Beeks(ビークス)
Beeks(ビークス)は世界最大級のVPSサービスです。
ニューヨーク・ロンドン・東京の主要3カ国にもデータセンターを配置しており、ロケーションを海外FX業者に応じて選択できます。
Beeksのメリットは、通信速度の速さと日本語対応している点です。
また、日本語対応しているので、日本人も安心して利用できます。
項目 | スペック |
料金 | 27ドル |
メモリ | 1.3GB |
CPU | 1コア |
ディスク容量 | 25 GB |
VULTR(ヴァルチャー)
VULTR(ヴァルチャー)は通信速度、スペックともに高性能なVPSです。
通信速度やスペックが良好で、サーバーの安定性も信頼できると高評価を得ています。世界17ヶ所にデータセンターを配置しているため、ほとんどの海外FX業者で迅速な取引が可能です。
通信速度やスペックにこだわりたい方には特におすすめのVPSです。
デメリットは、日本語に対応していないところです。
英語が苦手な方は、設定に戸惑う可能性があります。
項目 | スペック |
料金 | 20ドル |
メモリ | 2GB |
CPU | 2コア |
ディスク容量 | 45GB |
ABLENET(エイブルネット)
ABLENETの特徴は、コストが低く安定稼働することです。
サーバーも安定しており、コストが低いため、初めてVPSを利用する方にもおすすめです。
プランも豊富で、利用するEAの数に応じて変えられます。
項目 | スペック |
料金 | 1,540円 |
メモリ | 2GB |
CPU | 2コア |
ディスク容量 | 60GB |
VPSが利用できるおすすめの海外FX業者
VPSが利用できるオススメの海外FX業者を紹介します。
条件を満たせば、VPSを無料で利用できます。
XM Trading(エックスエム)
XMTrading VPSは、光ファイバー接続にて、ロンドンのデータセンターからわずか1.5kmのところに位置するバーチャルプライベートサーバー(VPS)へ遠方からでも接続できます。
サーバーを利用することで、インターネットの接続速度やコンピュータの不具合、停電などに煩わされることなく、トレードすることが可能です。
VPSのスペック
XMのVPSは、Beeks(ビークス)社のVPSを提供しています
項目 | スペック |
OS | Windows2012 R2 |
CPU | 1コア |
ディスク | 20GB |
無料利用の条件
XMでは、条件を満たせばVPSを無料で利用できます。
無料利用の条件 |
・口座残高が1,000ドル以上 ・毎月往復5ロット以上のトレード |
上記2つの条件を満たしていない場合は、月額28ドルの利用料を支払えば利用可能です。
まとめ
EAを稼働させるためにVPSは必須です。
VPSを利用すれば、効率よくEAを稼働させることができます。